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2026年5月20日(米国時間水曜引け後)、NVIDIA(NVDA)がFY2027 第1四半期決算を発表しました。結論から言うと「ファンダメンタルは完全パラボリック、ただし株価は予想外の軟調」という、いかにもNVDAらしい結果になりました。
ヘッドラインを先に:
- 売上 $81.62B(前年比+85%) = コンセンサス$78Bを上回るBEAT
- EPS $1.87(前年比+139.7%) = コンセンサス$1.76をBEAT
- データセンター $75.2B(+92%) = 総売上の92%を占有
- 粗利益率 75.0%(前年同期60.8%から大幅改善)
- Q2ガイダンス $91B ±2% = コンセンサス$87.39BをBEAT
- Jensen Huang「Demand has gone parabolic(需要は放物線軌道に乗った)」
- 株価時間外 約 -1.3%軟調
📊 決算ハイライト(コンセンサス比較)
| 項目 | 実績 | コンセンサス | 前年同期 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 売上 | $81.62B | $78.0B | $44.06B | ✅ BEAT |
| EPS | $1.87 | $1.76 | $0.78 | ✅ BEAT |
| データセンター売上 | $75.2B | $73.13B | $39.1B | ✅ BEAT |
| 粗利益率(GAAP) | 75.0% | 74.5% | 60.8% | ✅ BEAT |
| Q2ガイダンス | $91B ±2% | $87.39B | ― | ✅ BEAT |
| Q2粗利率ガイダンス | 74.9%(GAAP) | ― | ― | 高水準維持 |
全項目でコンセンサス超え。粗利益率が75%台を維持できたことが特に重要です。市場で警戒されていた「Blackwell量産でマージン剥落」の懸念は、少なくとも今四半期は完全に空振りでした。
🚀 データセンター部門:総売上の92%を占有
今回最も衝撃的なのは、データセンター部門が$75.2B(+92% YoY)まで膨らみ、総売上の92%を占めたことです。NVIDIAは事実上「データセンター企業」になりました。ゲーミング・自動車・プロ向けGPUは合計しても売上の8%しかありません。
ドライバーは引き続きBlackwell。ハイパースケーラー(Microsoft / Meta / Google / Amazon / Oracle)からの需要が継続し、各国政府主導のAIインフラ投資(ソブリンAI)が新たな成長ドライバーになっています。
中国向け売上は引き続きガイダンスから除外。輸出規制の不透明性を踏まえた保守的なスタンスですが、裏を返せば中国を完全に外しても$91Bガイドを叩き出せるということです。
🎯 本当の主役はQ2ガイダンス B
NVDA決算で最も重要なのは「翌四半期ガイダンス」です。今回のQ2 FY27ガイダンスは:
- 売上:$91B ±2%
- コンセンサス:$87.39B
- バイサイドのwhisper:$90B
- → コンセンサスを +$3.6B(+4.1%)上回り、whisperも超え
粗利率ガイダンスも74.9%(GAAP)/ 75.0%(non-GAAP)と高水準を維持。「規模の経済が効き始めている」とも読めます。
💬 Jensen Huangのコメント
カンファレンスコールで印象に残った発言を3つ紹介します。
「Demand has gone parabolic.」(需要は放物線軌道に乗った)
「Agentic AI has arrived.」(エージェント型AIの時代が到来した)
「The buildout of AI factories is accelerating at extraordinary speed.」(AIファクトリーの建設は驚異的なスピードで加速している)
特に「Agentic AI」を明示的に打ち出してきたのがポイントです。これまでの生成AIフェーズから、自律エージェントによる業務代替フェーズへのシフトをNVIDIA自身が公式に語り始めました。
📉 株価反応:強い決算でも軟調
これだけのビートを出しても、時間外取引で約-1〜2%の軟調でした。なぜ?私の整理は以下の通りです:
- 株価が既に織り込み済み ― 決算前1ヶ月で大きく上昇していた
- whisperの上限$90Bが事実上の合格ライン ― $91Bは「ギリギリ合格」のレンジ
- 「ビートしてガイドアップ」が3四半期連続 ― サプライズ要素の減退
- 粗利率が「予想を大きく上振れる」ほどではなかった ― 75%は強気観測の範囲内
2026年2月のQ4 FY26決算(決算後-5%)以来続く「強い決算 → 株価ネガ反応」パターンの継続です。期待値が高すぎるというNVDAの構造的な問題は今回も解消されていません。
🤔 所感
ファンダメンタル評価は文句なしのS+、しかし短期株価評価はB ― というのが今回の決算の総合点です。
40代からのFIRE投資家としての私の見方は「短期の-1〜3%は気にしない」。3〜5年スパンで見れば、AIファクトリーのインフラ投資は始まったばかりです。ポジションは継続。次のQ2決算(2026年8月発表予定)まで、淡々と保有します。
🔄 今後の注視ポイント
- 5/21(木)の米国市場でNVDAがどこまで反落するか ― -3%以内なら織り込み済みの調整、-5%以上なら市場の見方転換
- Q2ガイダンス$91Bが本当に達成可能か ― ハイパースケーラー設備投資(CapEx)の推移を継続観察
- 中国規制の動向 ― 緩和なら追加サプライズ、強化ならガイダンス下振れリスク
- Vera Rubin(次世代アーキテクチャ)の量産タイミング ― Blackwellからの世代交代スケジュール
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⚠️ 免責事項:本記事は私個人の資産記録であり、投資助言ではありません。投資は自己責任で行ってください。過去の実績は将来のリターンを保証しません。


