結論:「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」は2倍レバレッジ商品。私は特定口座で保有しています
「NASDAQ100に投資したいけど、暴落が怖い」「ゴールドも持ちたいけど、別々に管理するのは面倒」——そんな悩みを一本で解決してくれる投信があります。Tracers NASDAQ100ゴールドプラス(運用:アモーヴァ・アセットマネジメント、旧 日興AM)です。私自身も保有銘柄の一つで、特定口座でコツコツ積立しています(NISAは使えません)。本記事では、私が買っている理由と、商品の仕組み・リスク・他のNASDAQ100連動商品との違いを実体験ベースで解説します。
- 1万円投資で「NASDAQ100に1万円相当 + ゴールドに1万円相当」の200%投資(2倍レバレッジ)
- 信託報酬は年0.2189%(税込実質)と、同種他社比でも最安水準
- 新NISA対象外(つみたて・成長投資枠どちらも不可、特定口座のみ)
- レバナス(2倍レバ投信)と違い、NASDAQ100 と ゴールドという「相関の低い2資産」に分散
- 2025年1月24日設定、約1年で純資産2,000億円超の人気商品
1. 「ゴールドプラス」の仕組み — 2倍レバレッジの正体
このファンドの最大の特徴は「純資産の200%相当に投資する」ことです。普通の投信は1万円預けると1万円ぶんの株を買いますが、この商品は1万円預けるとNASDAQ100に1万円分 + ゴールドに1万円分、合計2万円相当の投資効果を得られます。仕組みは現物のNASDAQ100に投資した上で、米国株価指数先物・金先物を組み合わせて200%エクスポージャーを実現しています。
これは2倍レバレッジ商品です。金融庁基準でも「レバレッジを活用するファンド」に分類されるため、新NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)の対象外です。購入は特定口座など課税口座のみとなります。
| 商品タイプ | 投資対象 | 1万円投資時の中身 | NISA |
|---|---|---|---|
| 普通のNASDAQ100連動投信 | NASDAQ100のみ | NASDAQ100 1万円 | ○ |
| レバナス(2倍レバNASDAQ) | NASDAQ100の2倍 | NASDAQ100 2万円 | × |
| Tracers NASDAQ100ゴールドプラス | NASDAQ100 + ゴールド | NASDAQ100 1万円 + ゴールド 1万円 | × |
レバナスはNASDAQ100に2倍ベットする「集中レバ」です。一方ゴールドプラスは、NASDAQ100が下がったときにゴールドが上がりやすいという相関の低さを利用して、リスクを分散しながら200%効率を狙います。同じ2倍レバレッジでも、構造が大きく違います。
2. 信託報酬0.2189% — なぜこんなに安いのか
レバ型・複合型の投信は信託報酬が高くなりがちですが、本商品は年0.2189%(税込実質)と異常な安さです。レバナス系(年0.4334〜0.99%)と比べても圧倒的に低コスト。
| 商品名 | 運用会社 | 信託報酬(税込・年) |
|---|---|---|
| Tracers NASDAQ100ゴールドプラス | アモーヴァAM | 0.2189% |
| auAMレバレッジNASDAQ100 | auAM | 0.4334% |
| iFreeレバレッジNASDAQ100 | 大和AM | 0.99% |
| iFreeレバレッジS&P500 | 大和AM | 0.99% |
※2026年5月時点。最新値は各運用会社の公式情報をご確認ください。
低コストの理由は「ネット証券限定・ノーロード(販売手数料ゼロ)」のシリーズだからです。Tracers シリーズはアモーヴァAMが対面営業を捨てて、ネット証券(楽天・SBI・マネックス等)でだけ売る代わりにコストを徹底的に削った商品群。長期保有では、この信託報酬の差が大きなリターン差になります。
3. 過去30年バックテスト — NDX単体・Tracers・レバナスの月1万円積立
過去30年(1995〜2024年)のNASDAQ100月次リターン・ゴールド月次リターン・USD/JPYを使って、月1万円積立を30年続けた場合の理論値を計算しました。為替変動・信託報酬・ボラティリティドラッグを反映しています。
| 戦略 | 積立元本 | 30年後評価額(参考) | 倍率 |
|---|---|---|---|
| NASDAQ100連動投信のみ | 360万円 | 約 6,086万円 | 16.9倍 |
| Tracers NASDAQ100ゴールドプラス(200%) | 360万円 | 約 21,126万円 | 58.7倍 |
| レバナス(NDX×2、ボラドラッグ反映) | 360万円 | 約 6,701万円 | 18.6倍 |
※過去30年の月次リターンに基づく理論値の試算。本商品は2025年1月設定なので30年分の実運用データは存在せず、構成指数のヒストリカルから推計。為替変動・信託報酬・ボラティリティドラッグ反映。税金は除外。将来の運用成果を保証しません。
面白い結果が出ました。レバナス(NDX×2倍)はボラティリティドラッグの影響で30年後にはNDX単体とほぼ変わらない結果に。一方Tracers のような「NDX×Gold の200%」は分散効果でドラッグが小さく、長期では圧倒的に伸びる可能性があります。これが「相関の低い2資産にレバをかける」設計の威力です。
主要暴落年の挙動
| 年 | NDX(円建) | Gold(円建) | Tracers年率 | レバナス年率 |
|---|---|---|---|---|
| 2000(ITバブル崩壊) | -29.4% | +5.4% | -25.5% | -65.2% |
| 2002 | -43.7% | +12.3% | -32.9% | -94.6% |
| 2008(リーマン) | -52.6% | -14.4% | -68.5% | -95.0% |
| 2022 | -23.6% | +13.6% | -11.6% | -53.5% |
2008年は株も金も両方下がった珍しい年で、Tracersも-68.5%と大ダメージ。一方2022年のような「株は下げたが金が上がった」年では、Tracersは-11.6%と大きく緩和されました。
4. 私がこの銘柄を買っている理由
理由1:相関の低い2資産で「攻めの分散」ができる
NASDAQ100は米国テック中心、ゴールドは安全資産です。株が下がる局面でゴールドが上がるという性質を持っているため、レバナスのように「全資産が同時に半分になる」リスクが緩和されます。バックテストでも、暴落年のドローダウンがレバナスより明らかに小さいことが分かります。
理由2:信託報酬が異常に安い(年0.2189%)
レバ系・複合型としてはコスト最安水準。30年保有した場合、信託報酬の差は最終リターンに大きく効いてきます。年0.2189%なら、年利10%運用でもコストはほぼ無視できる水準です。
理由3:ボラティリティドラッグが小さい構造
レバナス(NDX×2)は同じ資産を2倍にするためボラドラッグが大きく出ますが、Tracers のような「相関の低い2資産」を200%にする構造は、ドラッグが構造的に小さいです。これが30年バックテストでTracersがレバナスを大きく上回った理由です。
5. リスクと注意点 — 万人向けではない
正直に書きます。本商品は万人向けの商品ではありません。
- 200%投資なので、相場暴落時の下落幅は普通の投信より大きい(2008年は理論値で-68.5%)
- 先物利用のため、ロールオーバーコストが発生(信託報酬には含まれない実質コスト)
- 為替ヘッジなしのため、円高局面では円建てリターンが目減り
- NISA対象外のため、利益に約20.315%の税金がかかる(特定口座)
- 設定から1年強と運用実績が短い(長期パフォーマンスは未検証)
- 純資産2,000億円超と人気だが、ブームが続くかは不透明
これらを理解した上で、「NASDAQ100に長期投資したいが分散も欲しい」「レバナスは怖いが普通のNASDAQ100では物足りない」「特定口座で2倍レバレッジを取りたい」という人にハマる商品です。
6. レバナス・NDX単体と比較してどっちを選ぶべきか
| 比較項目 | NDX連動投信 | Tracers NASDAQ100ゴールドプラス | レバナス(auAM等) |
|---|---|---|---|
| レバレッジ | 1倍 | 2倍(株1+金1) | 2倍(株のみ) |
| 分散 | NASDAQ100のみ | 株+金 | NASDAQ100集中 |
| 信託報酬 | 0.2〜0.5% | 0.2189% | 0.43〜0.99% |
| 新NISA対象 | ○ | × | × |
| 暴落時のドローダウン | 普通 | 大 | 非常に大 |
| 30年バックテスト倍率 | 16.9倍 | 58.7倍 | 18.6倍 |
7. FAQ
Q1. Tracers NASDAQ100ゴールドプラスはどこで買えますか?
A. ネット証券限定で、楽天証券・SBI証券・マネックス証券・松井証券などで購入できます。販売手数料はゼロ(ノーロード)です。新NISA対象外のため、特定口座など課税口座での購入になります。
Q2. レバナスとどっちが良いですか?
A. リスク許容度と運用目的次第です。「NDX集中で最大期待リターン=レバナス」「分散しながら効率投資=ゴールドプラス」と覚えておくと選びやすいです。バックテスト上は、ボラドラッグの差で長期はゴールドプラスが優位になりやすい結果が出ました。
Q3. 信託報酬0.2189%は本当ですか?コストはこれだけ?
A. 信託報酬は年0.2189%で正しいですが、それとは別に先物のロールオーバーコストがかかります(明示はされませんが、運用実績から推定で年0.3〜0.5%程度)。実質コストは年0.5〜0.7%程度と見るのが現実的です。それでもレバナス(実質年1%超)よりは安いです。
Q4. 暴落時はどれくらい下がりますか?
A. 200%投資なので、株と金が同時に下がる局面では大きなドローダウンが発生します。バックテストでは2008年(リーマン)に-68.5%という結果でした。レバナス(同年-95.0%)よりは下落幅が小さい設計ですが、覚悟は必要です。
Q5. 1年強の運用実績で純資産2,000億円超は危険なシグナル?
A. 急成長は資金流入の証ですが、流出が始まったときに先物市場で不利になる可能性は確かにあります。とはいえアモーヴァAMの運用力・流動性管理は実績があるので、過度に心配する必要はないと私は判断しています。
Q6. 子供の未成年口座でも買えますか?
A. 楽天証券などのネット証券で未成年口座を開設すれば、特定口座扱いで買えます。学費目的の長期積立にも適していますが、利益に課税されます。
8. まとめ:私の運用方針
- 本商品は「NASDAQ100×ゴールドの200%投資」=2倍レバレッジ商品
- 信託報酬0.2189%は同種他社比で最安水準
- NISA対象外、特定口座運用のみ
- 30年バックテストではレバナス(同年率18.6倍)を圧倒する58.7倍の理論値
- 分散効果でレバナスより穏やかに、NDX単体より大きく伸びる「中間ポジション」
- 万人向けではない。長期×分散×コスト重視で、暴落耐性のある人に最適
- 私自身は特定口座で積立中、相場暴落時も淡々と継続予定
月1万円×30年でバックテスト理論値は約2億円超え。NISAは使えませんが、それでもレバナスを上回る結果が出ています。具体的な購入手順は内部リンクからご確認ください。
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免責事項
本記事は筆者の個人的な投資方針・実体験を共有するもので、特定商品の購入・売却を推奨するものではありません。レバレッジ型・複合型投資信託は値動きが大きく、元本割れの可能性があります。バックテスト数値は過去データに基づく理論値で、本商品の実運用は2025年1月設定後の1年強しかなく、将来のリターンを保証するものではありません。記載の信託報酬・基準価額・純資産総額等は2026年5月時点の参考値です。最新情報はアモーヴァ・アセットマネジメント公式サイト(amova-am.com)または各証券会社の最新情報をご確認ください。投資判断はご自身の責任において行ってください。


